ACTIVIKE(アクティバイク)

ACTIVIKEと走るレーサー#1 北野普識選手(イナーメ信濃山形)

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2位争いのスプリントで先行する北野選手 photo by Makoto Ayano@cyclowired

 

ホビーレーサーの甲子園とも称されるツールドおきなわ。

 

3年ぶりの開催となった今年。

 

空白期間も”おきなわ”に向けてトレーニングを続けてきた競合ホビーレーサーが市民210カテゴリーにて一堂に会し、さながらオールスター集結とも言えるほどに濃いスタートリストとなった。

 

そんな2022年のツールドおきなわ市民210は、高岡亮寛選手(Roppongi Express)の残り80kmからの独走を、18人の追走集団が追う展開となった。

そして集団での2位争いスプリントを制したのが、北野晋織選手(イナーメ信濃山形)である。

 

北野選手はJプロツアーでの連戦、そしてツールドおきなわに向けて走る中で、ACTIVIKEのアイテムをフルに活用してきたという。

 

▶︎※ACTIVIKEはイナーメ信濃山形の公式スポンサーである。

 

 

今回北野選手に、ツールドおきなわに向けたトレーニングとレース本番でのACTIVIKEの運用について話を聞く機会を得たので、ここにその全容を記していく。

 

ツールドおきなわまでのトレーニング内容

 

普久川ダムを越える北野選手  photo by Makoto Ayano@cyclowired

 

A  ツールドおきなわに向けたトレーニングはどのようなルーティンで進めてきましたか?

 

 基本的にほぼ毎日何かしら乗っている率が高いです。Watopiaの住人なので(笑)仕事後のZwiftがメインですね。毎回40分くらいはレースを入れていました。

 

A 毎回Zwiftレースをされているんですね(驚)

 

 はい。ここは皆さんと私の違うところだと思うんですけど、あまりメニューとか、リカバリーライドとかはやらないんです。よくやられているL2走とか、仲間に”やれ”と言われてやるんですけど、それも40分くらいやった後にレースしちゃいます。

 

A ボリューム増やすだけになってますね(笑) 

 

 疲労度にもよりますが、最低でも週3回はZwiftレースを入れています。週末はどちらか必ずロングライドに行くか、JPTのレースに出る感じです。レースが無かったり練習の強度が高くなかった時は月曜日にも練習をやります。

 

A その際もZwiftレースをやるのでしょうか?

 

 そうですね。

 

A そうすると毎回の練習時間はどれくらいになるのでしょうか?

 

 Zwiftレースって長くても1時間ないんですよね。おきなわ前のボリューム期にはそこにL2走を加えていますから、だいたい90分/回程度ではないでしょうか。

 

A 最低でも週3はレース強度で走りながらそれだけこなすとなると、おきなわ前はかなりハードなルーティンですね。回復はどのように行っていたのでしょうか?

 

 毎週金曜日は昔からお世話になっている整体に行っています。また、ACTIVIKEのリカバリープロテインは基本的に毎日飲んでいます。

 

A ありがとうございます! 用量としては基本量である300ml1杯という感じでしょうか?

 

 平日はそうですね。週末の長い距離の練習前にも朝食のパスタに加えて飲んでいました。カロリーが高いのはそういう点でも良いですよね。

 

A 練習前にも飲まれていたのですね。この活用法は意外と知られていないのですが、我々としてもおすすめできる方法でした。

 

 糖質とタンパク質でできているので、シンプルに栄養源として活用しています。消化に良い構成にもなっているので、他のプロテインみたいに練習中におならが出ることもなくてストレスが無いです。過去のおきなわで、レースの朝食に牛丼店で肉大盛り食べてスタートとしたら、途中でお腹が痛くなってちぎれた経験もあり(笑)。それから消化不良にならないように気をつけています。

 

A 北野さんでもそんなエピソードが(笑)

 

練習/レース中の補給について

 

追走集団を牽引する北野選手 photo by Makoto Ayano@cyclowired

 

A 普段の練習では補給に何を使っていますか?

 

 平日は夜の時間の練習がメインなので、Zwift中は水のみでした。

 

A (強度的には)スピードウォーターが適してはいるのですが、カフェインが多いので夜は飲めないですよね。寝られなくなってしまいます。

 

北 カフェインが100mgとかなり入っているので、おきなわの本番では後半50kmの区間で活用しました。本番までの1週間くらいカフェインを絶っていたので、(本番では)かなり効きました。学校坂以降での万能感はすごかったです。

 

A 学校坂以降だとラスト90分くらいですね。

 

 そうですね。逆に言えばそれ以降のドリンクはスピードウォーターのみにしていましたね。カフェインが切れた途端に倦怠感を生じるので、後半の局地専用ですよね。

 

A 長い時間のレースの前半でカフェインを飲んでしまうと後半かなり辛くなってしまいますよね。

 

終盤のアップダウン区間を果敢にアタックする北野選手 photo by Makoto Ayano@cyclowired

 

 えぇ。だから、スピードウォーターを入れ始めたら最後までスピードウォーターのみにしています。レース前半はグランフォンドウォーターですね。

 

A レース前半のグランフォンドウォーターはどれくらい使っていましたか?

 

 500mlボトル5本を用意しました。チームメイトの高杉さんの奥様からの補給サポートで受け取ってました。グランフォンドウォーターはJPTのレースとか、普段のロングライドの練習でも使っています。

 

A ロングライドの練習はどういった内容で行っているんですか?

 

 房総半島で行われている、ツールドおきなわ対策の練習会に参加していました。140kmくらいのコースをノンストップで走る練習会ですね。

 

 これは練習論にも通づる話なのですが、”練習の成功率を上げる”ことを重視しているんですよね。

 

A 詳しくお聞かせください!

 

練習で大事なことは”成功体験を積むこと”

 

 毎回の練習で必ず目標を設定するんです。房総での練習だったら例えば、”鹿野山の登り2回は全力で前を引く”とか、”最後のスプリントで勝つ”とか。それをちゃんと成功できたかどうかは必ず振り返るようにしています。

 

A Zwiftのレースでも同様でしょうか?

 

 そうですね。シーズンの始まりはEpicまで耐えるところから。シーズンが進むにつれてその次はラジオタワーを耐える、そしてゴールスプリントまで残る、と設定して、成功率を上げていくイメージで練習を進めています。おきなわ対策で言うなら、まずは20分の出力の向上と反復力の強化から始めて、今度はそのあとに1時間np5倍を目安に高強度をこなす。そして最後の段階として、その後さらにスプリントをする、と言う風に組み立てています。

 

毎回の成功を積み重ねていくことで上の段階に行けるんです。階段を登っていくイメージですね。

 

逆に失敗が続くと伸び悩んでいるというか、足踏みをしている状態になってしまうので、いかにギリギリ成功できるラインを定めるかというところが大事ですね。

 

A とても勉強になります。

 

 練習の成功率を上げるためには、エネルギー切れは絶対に避けたいんです。エネルギーが切れて強度があげられなくなると、成功率が一気に下がってしまいます。その点でグランフォンドウォーターは一役活躍しています。一時期はダイエットも兼ねてボトルの中身はいつも水だったんですが、水だとエネルギーが持たないですよね。

 

A 結局踏める時間が短くなる分それだけ消費カロリーも少なくなるから、強くなれないし、痩せられないんですよね。

 

 悪循環ですよね。だから最近は痩せることは別の部分で取り組むとして、練習の成功率を高めることに重きを置いています。最後まで空腹感や倦怠感が起きないように注力しているんですよね。そのためにグランフォンドウォーターを活用しています。

 

A エネルギー切れで練習の質が落ちないようにするためにグランフォンドウォーターを使ってくださっているんですね。

 

 練習後もそうなんですけど、ハンガーノックになったらその日の練習は全て失敗というか、無意味だったと捉えています。

 

A 流石にストイックすぎます(笑) でも筋肉が溶けていると捉えたら、そう言えますよね。

 

 水だけで補給していたときは練習の後半になるとパワーが7割くらいになってしまうこともあって。それが続くと練習の成功率が上がらないので、パフォーマンスも上がってこないですよね。一方で、練習での目標達成を続けて成功体験を積み重ねていくと自信につながります。

 

A 自信になるの、大きいですよね。

 

 そうです。目標値を設定してそれを超えることを積み重ねていくと、”そういうシチュエーションだったら俺は行ける”っていうのがわかるんです。能力もそうですし、心の自信もつくんですよね。セットじゃないといけないんですけど。それを積み重ねるためにも、練習で失敗しないことって大事ですよね。

 

A 練習会にしても、目的意識を持ってその日を走らないと、目標レースの特性に合致しない内容になってしまわないようにするということですよね。

 

 はい。だから自分はなるべく色々な所に顔を出すようにしています。同じ人と同じ場所で走っていても、”レースで勝つ”という所には繋がらないですよね。手賀沼をぐるぐる走っていてもおきなわには繋がらないじゃないですか。目標レースに応じて上げるべく領域も変わるし、それによって走るべきコースも変わるわけで。レースから逆算して練習内容を決めないといけないなと。

 

A 1乗り手として刺さるものがあります。

 

大きな波のあったシーズン

 

A 6月のニセコクラシックまでも先ほどおっしゃっていたルーティンでトレーニングを進めていたのでしょうか?

 

 そうですね、ニセコがまず目標だったのと、そのあとの全日本も目標にしていました。実際に調子は良くて、JPTのレースでも常に20位以内だったりと成績も安定していました。

 

A 調子良かったですよね。結果を追っていてもすごいなぁと思って見ていました。

 

 ニセコ当日も全ての坂では動けて良かったのですが、結果から言うと疲労が溜まってしまっていたんでしょうね。最後のゴール前の坂で筋挫傷してしまい、踏み切れずに終わってしまいました。その後のJPT修善寺ロードレース、そして全日本選手権も完走できずで、メンタル的にも落ち込んでしまいました。そして極め付けで、コロナや急性胃腸炎にも罹ってしまい…

 

A やはりハードなトレーニングの影響で免疫力も落ちてしまっていたのかもしれませんね。私自身も同じ時期にコロナになってしまいました。

 

 辛いですよね。FTPも4w/kg以下に落ちてしまい散々でした。1ヶ月くらい練習しても調子が戻らずでかなり焦りましたね。もう選手続けられないんじゃないかとさえ思いました。色々と回復しておきなわに向けての乗り込みがうまくできて、調子が上がり始めたのは9月あたりからでした。JPTでの成績も安定してきて、ジャパンカップでの結果も良かったですね。

 

A 今回の結果的に、おきなわに向けたトレーニングはかなりうまく進んだようですね。

 

来年の目標とオフの取り組み

 

2位完走後も悔しさでハンドルを叩く。来年は優勝を! photo by Makoto Ayano@cyclowired

 

A このオフはどのような取り組みを考えていらっしゃるのですか?

 

 このオフシーズンは自転車以外の取り組みとして、週末はトレイルランニングもやろうかと思っています。合間合間で自転車に乗る感じですね。来季のJPTのシーズンインに合わせて徐々に乗る量を増やしていこうと思っています。

 

A 新たな試みですね。

 

 いきなり山に行くと体がボロボロになってしまうので、平日の隙間時間のランニングからやっていこうと思います。

 

A 来年もツールドおきなわは大きな目標になるのでしょうか?

 

 そうですね。大きいレースをまだ獲れていないので、ニセコ、おきなわを目指したいです。あとはやはり全日本選手権ですね。シングルスコアを目指したいです。

 

A 大きな目標ですね。引き続きサポートさせてください!

 

 よろしくお願いします!来年こそてっぺんに連れて行ってください!

 

 

オーバートレーニングや感染症など、幾多のハードルが重なったハードなシーズンの最後に大きな結果を残した北野選手。

 

その過程には、逆算して考えられた練習プランと、それを実行する強い信念があった。

 

冬の新たな取り組みで迎える来シーズンの挑戦も引き続きACTIVIKEとしてサポートしていきたい。

 

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