自転車を進めるのは心肺機能と筋力…だけじゃない!
こんにちは、にっしーです。
おきなわが終わって一旦練習テンションを落としているので、今週みたいな雨続きでも”乗らなきゃ”みたいなのが全くなく、仕事場にて筋トレに勤しんでいました。
というわけで今回は自転車を進めるってどういうことだろう?ということに立ち返って、自転車を進めるのは心肺機能と筋力だけじゃないよという話です。
と言っても突き詰めると自転車に限らず持久系スポーツにおいて大事なことだと思います。
これです。
自転車を長く速く進めるために必要な能力としてまず大切なのは心肺機能と筋力です。
酸素を多く取り入れて、その酸素をより多く筋肉に届け、筋肉をしっかり働かせてペダルに力を伝える、地面を蹴る、水をかく、、など。
競技特性によってこのどちら方が大事かというところは変わってきますがどちらかだけでもいいということはないです。
クリテリウムの場合は最大出力を発揮するための筋力が結果を左右しますがその勝負所にたどり着くために心肺においても筋肉においても持久力が必要です。
ヒルクライムのように高い強度でまとまった時間走り続ける場合は心肺機能の強化が大切ですし、ロングライドをやる場合も長時間運動を続けることになるのでやはり心肺機能がまず大切になります。ですが心肺だけが元気でも筋持久力が低く筋肉が酸素を受け入れられないとすぐに限界がきてしまいます。
ロードレースはそれらの総合力を競う競技ともいえるでしょう。
これらは蛇口とバケツに例えられるかなと思います。
蛇口から出し続けられる水の量が心肺機能、それを受け止めるバケツの深さが筋持久力でバケツの口の大きさが筋力です。
蛇口が脆くすぐに壊れてしまっては水を出すことができなくなりますし、バケツが小さいとすぐに水が溢れかえってしまいます。
バランスが大切ということです。
これらの強化には相応の量と強度のトレーニングが必要です。
みなさんはローラーで心肺機能を、筋トレで筋力を鍛えているわけです。
ちなみに多くのサイクリストは蛇口の強化にこだわりすぎている印象を受けます。バケツもしっかり大きくしましょう。
では今度はこのバケツが複数あったらどうでしょうか?
10L入るバケツ1つに水を注ぎつけるよりも、5L入るバケツを3つ用意して分配して水を注ぐほうが1つ1つのバケツの負担は少なくかつ多くの量の水を注ぐことができます。
このバケツの数が、運動において心肺機能と筋力に加えて大切なもう1つの要素の体の使い方です。
体の使い方を工夫して支える筋肉を多くする(バケツを増やす)ことで同じ仕事をする(同じ量の水を汲む)時の1つ1つの筋肉への負担が減ります。
ここで大事なのは仕事をするに相応のバケツの用意する必要があるということです。その意味で基礎的な自重トレーニングがひと通りできる必要があります。
体の使い方に関しては、練習はもちろん必要ですが効果は比較的早く得られるものと思います。
奥の深い持久系スポーツですが、このシーズンオフに色々体について見直すと良いと思います(^^)
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