腰の負担を減らすための正しいフォーム
おかげさまでたくさんの方のフィッティングを手がけさせていただく中で改めて大事だなと思うのが、適切なライディングフォームを取ることです。
正しい動きは正しい姿勢から生まれるものです。
自転車のように長時間、前傾姿勢取りながらの運動になる場合は尚更大事になります。
前傾姿勢というものは正しく取らないと腰への負担が非常に大きいものです。
普段の生活でも、重いものを持ち上げるときや、台所で長時間作業をするときなどに、腰がだるくなることがあると思います。
これと同じで、ロードバイクの前傾姿勢も、正しく取らないと腰の故障は、他の部位の故障につながりかねません。
では正しい前傾姿勢ってどんなものなのでしょうか?
答えは、”体の根っこから前傾させる”ことです。
↓ということを最近ツイートしました。
体の根っことは骨盤や股関節のあたりのことを言います。
前傾姿勢を背中だけで取ろうとするのは、そもそも構造的に難しいのです。
背骨自体がそれぞれ結びつきが強いため、ロードバイクの上でのフォームに適応しきれるほど広くないからです。
一方で股関節の可動域は構造的にかなり広く、付着している筋肉も多いのです。
実際に座りながらお辞儀をしてみてほしいです。
骨盤を動かさないようにしながらお辞儀をするのと、骨盤から体を前に倒すようにするのとでは、お辞儀できる範囲が全然違うのがわかると思います。
それだけ、背骨単体で前傾するのと、股関節も使って前傾するのとでは、前傾を取れる範囲が全く違うのです。
ロードバイクの上でも同じように、背骨だけで前傾姿勢をとって骨盤が立っていると、無理に前傾を取ることになり腰を壊しやすいです。
だから、前傾姿勢は基本的には股関節も使って、体の根っこから取るようにすることが望ましいです。
ちなみにこうして前傾姿勢を取ることで重心がペダルの前上に近づくので、ペダルに体重が乗るようになります。
もちろんそのために、サドルのポジションが適切であることが大前提になります。
ペダルに体重が乗るようになることで、
脚の筋力に頼らずに体重でペダルを下ろすことができるので、
力まずに効率よく走れるようになります。
ロングライドを楽にこなしたい方は特に必須のフォームになります。
骨盤からしっかり体を前に倒すことで、腰の痛みを予防できるだけでなくペダリングも楽になるのです。
正しいフォームを取ることが、結果的にパフォーマンスアップにつながります。
こうしたフォームを取ろうとするとお腹周りがきつかったり、
そもそも骨盤が倒せなかったりします。
というかそういう人が多いと思います。
多くの人は股関節を意識的に曲げるということを普段の生活ではほぼしないからです。
ですので、ロードバイクに適応した体を作るためには股関節後面のストレッチや体幹下部のトレーニングが必須になります。
また、それらを正しくやる必要があるのです。
もし何からそうやればいいかわからないという方は、フィッティングやオンライン指導を行なっているので、お気軽にご相談ください(^^)
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