個人的に思う”フィッティング”と”ポジション出し”の違い
こんにちは、にっしーです。
今回は真面目?なテーマでして、フィッティングの意味について考えてみました。
お仕事を通して経験を積ませていただき、都度色々考えて感じることなのですが、ぶっちゃけ
数字ベースの”フィッティング"って意味なくない?
って思うのです。
もちろん一つの基準として活用するのは良いのですが、ポジションやフォームは乗り手の身体的特徴と感覚ありきで決まるところが大きいと思うのです。
同じ身長や手足の長さの人でも、柔軟性や筋力、体の使い方の癖によって合うポジションやフォームは変わってきます。
柔軟性と筋力があれば適合するポジションもだいぶ変わりますからね。
そのため”フィッティング”と”ポジション出し”は似ているようで違うと思うんですよね。
ポジション出しは数値を当てはめればすぐできるものですが、
フィッティングは乗り手とバイクを一体にする、フィットさせるものであるべきです。
なのでフィッターに求められるのは体の特性を抑えた上で乗り手の感覚にしっかり寄り添うスキルだと思います。
体の特性に関しては、柔軟性や筋力など、足りないところだけでなく秀でた部分もしっかり見極めることが必要です。
なので正確な身体評価の技術が必要です。
ただ股関節の柔軟性や足の長さを比べて終わりにするのではなく、そうした特性がなぜ起きているのか?
まで考える必要があります。
それ次第で、ポジションで是正切る問題なのか、体そのものに問題があるのかを判断することができるわけです。
ACTIVIKEに来られる方には名前はあげませんが大手のフィッティングサービスを経て来られる方も多くいます。
そこで出されたポジションは正直”体のこと無視してない?”って思うことがほとんどです。体の特性を抑えた上で乗り手の感覚にしっかり寄り添う
ここに尽きると思うので、フィッティングには正解がないというのも事実です。
このスキルがダイレクトに鍛えられる現場があります。リハビリです。
骨折患者や脳卒中患者などいわゆる普通の体の状態ではない方の動作の再獲得を目指す上では、しっかりセラピストが身体機能を評価した上でその人の感覚に寄り添い、最適なトレーニングや声掛け、練習を提案することが大事です。
だから、セラピストとしての臨床経験はそのままフィッティングに活かされているなぁと強く感じています。
ポジションを数字で把握することは大事ですが、数字で決めることは微妙だと思うのです。
自身の体の感覚が優れていて、乗り手としての経験が豊富だと自分の感覚を信じてやった方がおそらく良い形に落ち着くと思います。
そうでなく、どこをどういじったら体がどうなるかわからないという方には、やはりフィッティングをこの冬一度受けることをお勧めします。
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