BRM323本栖みち300完走!(生還?笑)
こんにちは、にっしーです。
今日はライド記録!先日参加したブルベ、本栖みち300の記録です。
300km走るのは初めてでしたが、山岳てんこ盛りで満足度の高いコースでした(^^)
しかし一方で天気予報がよくない方に外れてしまい、かなりサバイバルな様相になりました。笑
また、ロングライドを走りきった多幸感をあそこまで味わえたのはいつぶりだろうってくらいだったので、個人的にかなり思い出深い1日となりました。
そんなブルベの様子をお届けします◎
1. どんなコース?
今回のコースは稲城の大丸公園(連光寺です)スタートの300km/4500mUPの山岳コースです。
ざっくり言うと
大丸公園⇨尾根幹⇨馬渡大坂経由で宮ヶ瀬湖
⇨牧馬峠⇨雛鶴トンネル⇨都留⇨笹子トンネル
⇨石和温泉・甲府⇨本栖みち⇨富士五湖⇨山伏峠
⇨道志みち⇨尾根幹⇨大丸公園
山好きな人はよだれが止まらないコースレイアウトです!さすがあおばさん!
個人的にもリピートしたくなるようなコースでしたし、来年も行われるのであれば絶対参加します。
本当に、最高に楽しいコースでした。
天気さえ良ければ、、、。笑
2. ライドの備忘録
2.① 今回の装備
300kmといえど、信号も少ないしグロスタイムで1時間20kmは下回らないだろうから21時までには帰れるだろうと踏み、
200kmの時とほぼ同じ装備で臨みました。
気温を見ていつもの冬装備の
・おたふくインナー
・パールの裏起毛冬用ジャージ
・Champion Systemのウィンドブレーカー
・パールの冬用タイツ
・Roecklの冬用グローブ
トイレの時の利便性を優先して冬はビブを使わない派だったりします。夏ならいいんですけどね。
あと話が逸れますがRoeckl(リックル)のグローブ、分厚いのに指を動かしやすくシフトの操作が快適です。次の冬に向けて是非。
この装備を今振り返っても決定的に足りないものがあります。シューズカバーですね。
後述しますが、低温と浸水のダブルパンチで末端が冷え切ってしまいました。
2.② 今回の目標、意気込み
前回の熱海200はTT、一番時計を取る気満々で臨みました。コース的にもスピード乗りますし。
ただ正直ブルベに関してはタイムを狙うより参加者同士の交流を楽しみつつワイワイする方が楽しそうだなと言うのがその時得た感想でした。
今回はACTIVIKEのチームの方も参加されると言うこともあり、
なるべく皆と走りながら確実に完走、そして稲城での打ち上げステーキを堪能しよう!
と言う感じのモチベでした。
2.③ ライドの記録
以下はだらだら日記です。
当日は4時起床のつもりが自然覚醒すると5時ちょうど。
寝坊ですね。
ただ自宅から大丸公園は30分もかからないし着衣と自転車の用意は済ませてあったので、最悪スタートの6時には間に合うだろうとそこまで慌てずに5:15に出発。
※ブリーフィングはしっかり出るべきなので反省。。
朝ごはんは、、前日にたっぷり蓄えたのでPC1までは持つかと思いパス。
チームの人に草津温泉土産を配ったら車検を済ませていざ出陣。
ロスタイムはなるべく無くしたいので今回は写真の通りステムにキューシートを装備。
クリアファイルを細長く切って開き口をテープで固定、養生テープでステムにくっつけました。中身も濡れず、キューシートの入れ替えもスムーズに行えたので当面はこれで行きます。
チームのあおむけさんと15さんとグルペットでスタート。
連光寺の段階で力の出なさを感じ始める。。
やはり朝ごはんは必要ですね。
適当な感覚で先頭交代しながら尾根幹を抜けると相模原らへんで雨が割としっかり降り始め、路面はフルウェット。。
”(あれ?曇りじゃないの??)”
困惑するブルベ一年生をよそに
”これはあおばひどい更新するかも?でも台風のあれよりましか!笑”
などと述べる先輩お二人。。(た、台風、、?)
聞かなかったことにしておきます。
相模川を渡った先から登坂開始。15さんがなぜか5倍で突っ込む。
自分はあくまで淡々と。。と言うかこの時本当に力出ませんでした。
半原あたりからみぞれ混じりになり始めて装備の脆弱性を激しく後悔しました。
ただ向かう方角は雲が晴れていたので、そこにかけて宮ヶ瀬湖までの登坂と湖畔はとりあえず淡々とマイペースに。
気づいたらお二人は千切れていました。
湖畔でも数名パスし、PC1に到着して朝ごはん。
おにぎりとファミチキです。
あとは道中の補給のためにスティックパンを購入。
続々と参加者が到着します。初めましての方も多かったのでご挨拶。
ここで顔合わせしたOさん、なんでもツールド沖縄210を23位完走、富士ヒル黄金戦士!興味津々です。
まとまったわけではないですが、なんとなく6人くらいのグルペットができました。
牧馬峠、雛鶴を各々のペースで登ります。
個人的にこの週はインターバルと坂のリピートが多く、まとまった時間中等度の負荷をかける練習ができていなかったのでここでちょっと練習を挟みました。
秋山から雛鶴トンネルまで12kmを基本はSST。斜度上がった時にダンシングでぐいっとFTPちょい上くらいにして淡々と。
30分で平均心拍が145とかだったのでこれは儀式のやり直しが必要です。はぁ。。
雛鶴を走るのは二年ぶりでしたが、路面よし斜度よし交通量よし景観よし。練習でまた来ます。
路面がドライになり一安心。
ここで15さんやあおむけさんを待ちつつTwitterでリプ返したりしてましたが、冷えそうだったので都留の通過チェックのコンビニまで先行することに。
下りで道確認してると15さんが追いついたり、OさんやYさんなども到着。
ここでもおにぎりもぐもぐです。セブンの大葉味噌にぎりがここ最近アツい。
次なる目的地は50km先、笹子超えて甲府の端っこです。
R20の登り、笹子トンネル、勝沼市街から甲府盆地への下り…。
10年前、親父と兄貴と兵庫の祖母の家へ旅した時にまさに通った道です。
懐かしさに浸りながら淡々と。笹子トンネルはもう一生通りたくない、長いです。
勝沼からOさんと合流して次のPCまでご一緒することに。
しかし石和温泉付近で盛大にミスコース!!
5kmはロスしたでしょうか、、本当に申し訳ない。
この間に15さんやあおむけさんたちにも抜かれており、つくづくブルベの奥深さを実感。
PCにつくと15さんはとうに出てしまった様子。(自分が先行していると思ってたらしい、そりゃそうかw)
昼飯時だったのでランチタイムです。ここでもおにぎりとチキン。
本栖みちに備えます。
本栖みちで15さんに追いつきたいな〜なんて思いながら出発
本栖みちに差し掛かるまでは気温も10度を上回り良い感じだったのですが、本栖みちに入るとなんと雪が降り始めました。
ここからがサバイバルの始まりです。
あ、本栖みち自体はThis is 最高にちょうど良いヒルクラ!って感じの斜度と距離、そして九十九折の様式美が絶妙でした。
ここもSSTで淡々と。自分の場合、ロングライドでは4倍くらいで登ると終始たれずに淡々と走れそうです。
本栖みちで15さんを無事パス。
本栖湖でドーンと富士山が見えるはずでしたがそんなものはありませんでした。
富士五湖いはみぞれ交じりに降っていたので衣服が確実に濡れていきました…。
上着はウィンブレの撥水性がよかったのでまだマシでしたが、タイツと靴がびしょ濡れです。
おまけに気温も2度くらいだったでしょうか?
シューズカバーをしなかったことを激しく後悔、、。
自分はFOOTMAXの布製のシューズカバーを愛用していますが、あれあるだけでも浸水についてはだいぶ違ったと思う。
とりあえず山中湖手前のPCまで、我慢のサイクリング。
さっさと行きたかったのですが、速度上げると冷気が顔に当たってしんどいのです。
膀胱も破裂手前で命からがらPCに到着。
急いで温かい飲み物と食べ物を調達して生き返りました。
かなり冷え切っていたので長めに休憩を取ろうと決めてイートインでゆっくり。
Oさんも到着しましたが、やはり冷えが応えている様子。
靴下が浸水してどうしようもなかったので靴下を購入しました。あとタイツのパッドも濡れて気持ち悪かったので無いよりマシかとパンツも購入。(これあまり意味なかったです。)
靴下用の貼るカイロや靴に入れるカイロも。
この店のカイロはこの日ブルベ参加者に全て持ってかれたことでしょう笑
ちなみに貼るカイロは僕が最後の1つをGETしちゃいました。
正直輪行袋あったら河口湖から輪行して帰りたいくらいでしたが、残りは下り基調でしたしとにかくタイムはどうでも良いから完走しようと意を決して再スタート。
皮肉にも軽装だったのと体重軽くなったのか登りの調子はこの日ピークになりました。笑
山伏峠はなんと完全に銀世界。写真撮る余裕はありませんでした。笑
冷え切った体、雨と雪、路面はフルウェット、迫り来る日没。
過去最悪のダウンヒルでした…。
道志みちのダウンヒルってむしろタイム稼ぎどころなのになぁ。スピード上げると冷気で体がやられるので上げられず。
下りながら終始思ったのは”後方の方々は大丈夫だろうか?”と言うことです。
完全に夜になったら、路面凍結もするでしょうし。。
そんなこんなでゆっくり下ってたらまさかの下りでOさんに追いつかれました。
ただOさんのおかげで精神的にかなり回復しました。
ここからは一緒にゴールまでご一緒しました。
途中PCでは無いですがローソンでトイレ休憩と補給を。Oさんもだいぶギリギリな様子。
橋本についた時の帰ってきた感が半端なかったです。笑
尾根幹も安全運転でゆっくりと。
14時間6分、大丸公園に到着です。
結局一番時計でした。
ゴールには細さんがいました!なんか嬉しかった。
レシートを渡して完走認定をいただき、コーヒーで暖をとります。稲城も風が強くて寒かったです。
こんなに達成感のあるライドは久々でした。
とにかく無事にゴールできてよかった。
1時間もせずに15さんもあおむけさんもゴール。
お待ちかねのお肉タイムです。
大丸公園の近くの、”伝説のステーキ屋”さんです。皆様もあおば完走後にぜひ。
道中の話などで盛り上がりとても楽しかったです◎
生き返りました!
メダルも無事ゲット!
3. 振り返りなど
コース自体は走力的に問題なかったです。おそらく終始個人ペースで走ってコンビニ休憩も最小限にしたら12時間台は硬かったかと思います。
今回の反省は装備の甘さ、もっと言うと想定の甘さ。
山の中を広範囲にわたって走るので、曇り予報だろうと雨対策はしていくべきでした。
また標高差も激しいので防寒のための小道具(イヤーウォーマーやシューズカバー、予備のインナーとアウターなど)も。
あと地味にショックなのは山中湖でガーミンのバッテリーが切れてログが切れてしまったことです汗
あの寒さでは10時間ちょっとしか持たないのですね。Edge520なのですが、15時間もった実績があるので油断しました。
なんとか勢いで完走できましたが、、
400、600となると十分な対策を練る必要があります。
走力はもちろん大事ですが、不測の事態のマネジメントなどがかなり求められるので、ブルベは奥が深いです。
逆に今回良かったところとしてはペーシングがうまくいったことですね。
熱海200は後半たれてしまったのですがその時にロングライドで出し続けられるちょうど良い出力を把握できたので。
ロングが前より随分楽になった。パワメはいいぞ。
あとはダンシング。
シッティングの時と同じ感覚でケイデンスとパワーをコントロールする感覚を掴めました。
ダンシングになると途端に遅くなり心肺もキツくなりがちだったので使い分けに苦手意識があり、
基本登りはシッティングオンリーだったのですが、今回はある程度の強度の中でも使い分けられました。
これはヒルクライムレースでも、活きてくるはず。
PCでの出走者同士の交流も楽しめて、充実した1日になりました(^^)
4. ちょっとした雑感
ブルベは長距離長時間を制限時間内で完走するのが目的であり、速さを求めるものではありませんが、
・過酷な環境の中でも確実にペダルを回す体力
・制限時間に対してある程度余裕を持ったペースで走れる基礎的な脚力
・疲労を一箇所に集中させないような効率の良いペダリング
安全に確実に完走するためにはこれらの要素が不可欠であり、そのために日々の地道なトレーニングは外せないなと思いました。
と言うのは、レースに出るわけじゃないからトレーニングはしないと言う意見を時たまお見かけするのですが、
ロングライドって時間当たりの強度は低くても長時間確実に体にダメージが蓄積されるものです。
シーズンを通して取り組む以上、そこに向けたトレーニングは絶対行った方がいいと思いました。
確実に長い距離を走ることはもちろん、ある程度以上の強度で走り体に負荷をかけてあげることもロングライド対策のために重要です。
それに耐える体を作るための筋トレなども。
自分で言うのも恐縮ですが、
強度の高いトレーニングを日々コツコツ行っていたからこそあの脆弱な装備でも制限時間に余裕を持って完走できたと思っています。
※それでも装備の甘さは本当に猛省しています。
楽しいブルベを当日を安全に楽しむためにも、日々体を鍛え、労わることを繰り返すことは重要かと思った次第です。
5. 今後どうする??
200、300と走ってみて、SRへの意欲がかなり高まっています。
実際メダルを手にすると、あと2枚が欲しくなる。笑
とはいえ4月から富士ヒルまではヒルクライムレースが続くので、一旦はそっちの練習に集中しようかと。
と言うのもブルベ一本走ると、今の自分の体力だとやはり疲労が残るんですよね。
疲労を溜め込まずに強度を保って継続的にトレーニングする必要があるので、ブルベを多く挟むとマネジメントが難しいです。。
富士ヒルから乗鞍までの間をどうするかですね。
7月美ヶ原に出るか、スーパー麦草400に出るかが悩ましい。でも幸せな悩みですね◎
いずれにせよ秋以降で400、600は走ろうと思っています!
おしまい。
あ、フィッティングお待ちしています!次の記事へ