フィッティングを選手経験のないセラピストがやる意味とは
どうも、にっしーです。
今回は意識高い系記事(?)です。
というか、フィッティング観とでもいいましょうか。
僕の知る限り、同じようにフィッティングサービスを展開されている方々は
ほとんどが元プロ選手や競輪選手、アマチュアでも豊富な選手経験のある方、
あるいは自転車という乗り物に精通していらっしゃるショップのオーナーなどなどかと思います。
自分のように、ロードバイク歴はまだ丸3年経ったかな?くらいのホビーサイクリストで
フィッティングを生業の一つとしている人は多分いないでしょう。
”選手経験がない”ということは自分の弱みでもあり、強みでもあると思っています。
え、強みなんてあるの?と思われるかもしれませんが、あるのです。
僕も始めた頃は、どうしてもボトルネックになるところだと思っていました。
でも今はそうは思っていません。
それは先日カウンセリングにお越しいただいたお客さんに言われた一言。
”前から選手ではない人に見てほしかったんだよね。”
という言葉。
意表をつかれたような感覚になりました。
というのも、選手経験が豊富すぎると自身の経験則そのまま万人に当てはめるようになることがあるので自分に合うとは思えない。
という趣旨のようでした。
なるほど確かに。
自分は選手経験は皆無なので、持ち得る身体面の専門知識をベースに基礎基本は抑えつつ、あくまで乗り手の感覚に耳を傾けてポジションとフォームを考えるようにしています。
乗り手の感覚に耳を傾ける、とは、
例えば
”前腿が無駄に力入る感じがする”
”ふくらはぎが攣りそうになる”
”モモが使える感じがする”
”ハンドルに体重が乗りすぎる感じがする”
と聞かれた時に、
”前腿が無駄に力入る感じがする”
=大腿四頭筋が効き過ぎているなぁ、サドル後ろにずらそう。もう少し腸腰筋使う意識も欲しいな
”右だけ膝の内側が痛い”
=下腿が内旋しているんだな、クリート内向きしてつま先の向きを修正しよう
”モモの付け根の外側がつっかえる感じがする”
=股関節が外転して大腿筋膜張筋にストレスかかっているな、サドル前出しつつあげてみよう
”ハンドルに体重が乗りすぎる感じがする”
=腹斜筋から前鋸筋が伸長されて力発揮できていないな、ハンドルあげてみるか
みたいにすることです。(専門用語が多くてすみません)
その前にやる身体評価に基づいて方向性は決めているので、パターンは無数にありそうです。
体の専門家としてこの辺りを考えながらポジションを導く過程は毎回発見の連続でとても楽しいものです。
経験則に頼らず、フラットに考えるようにしています。
もちろん、乗り手としての感性は磨くことは必須なのでトレーニングは欠かせません!
乗れない人に教わるのって、シンプルに嫌ですしね、、
選手経験がないなりの強みがあると思って、今は自信を持ってフィッティングしています。
この冬一度、ぜひ遊びに来てください(^^)
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