東京でここだけ!理学療法士によるバイクフィッティング

コンタドールのヒルクライムのダンシングを理学療法士が分析してみた

2018/11/01
 
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サイクルセラピスト/バイクフィッター/フリーランスの理学療法士です!日本中のサイクリストがもっともっと自転車を活き活きと楽しめるようにフィッティングや施術、パーソナルトレーニングなど各種サービスを展開中!

アルベルトコンタドールを知らないサイクリストは少ないんじゃいないでしょうか?

ジロデイタリア、ツールドフランス、ブエルタアエスパーニャといったグランツールで幾度となく勝利をあげている言わずと知れた名選手です。

最後の舞台となった2017年のブエルタ第20ステージでの劇的勝利は記憶に新しいと思います。

 

多くのサイクリストを虜にしているのが、彼のヒルクライムでの独特なダンシングですね。

基本的に登っている時は常にダンシングをしておりそのスピードも驚異的です。

 

そしてこのダンシングを真似しようとした人も多いのではないでしょうか?

 

このダンシング、独特なスタイルでかっこいいのでシンプルに真似したくなるとも思うのですが、体の動きの専門家として見てもとても理にかなった動きだなぁと考えています。

 

ヒルクライムでダンシングを長時間、高い出力を維持して続けられているその事実からも、この体の使い方はとても効率的であることを裏付けています。

 

理学療法士は体の動きの専門家です。その目線から見たコンタドールのヒルクライムでのダンシングの秘密を分析して見ました。

1.コンタドールのダンシングの特徴

コンタドールのダンシングを独特に感じるポイントしては上半身の動きがあります。

”バイクを振り体は軸をぶらさずに地面となるべく垂直に”がダンシングのセオリーの1つとしてよく言われますが、コンタドールのダンシングはむしろ上体を左右に大きく揺らし、それに合わせてバイクが左右に挙動するような形になっています。

 

あえてバイクの動きをコントロールしようとせず、体の動きに自然と反応してもらうようにバイク自身に動きを任せるような感じですね。

↑の動画を改めて見てみましょう。7:00あたりがわかりやすいです。

 

コンタドールのダンシングは実は踏む時の動きよりも引く時の動きを中心に捉えてた方が理解がしやすいです。

 

下死点から始めて考えてみると、ペダルを引き上げるのに合わせて太ももと上半身が近づくように動いています。肘もそれに合わせて軽く曲がり、肩は後ろに引くように動いています。

 

逆にこの時、踏み足側は脇腹から脚全体にかけて弓を描くように伸びています。肘は軽く伸びて肩は前に突き出すような感覚ですね。

 

 背中全体がペダルの上下に合わせて波打つように動いているわけです。  

 

脚力に頼らず、肩甲骨〜背骨〜股関節を連動して動かしていると言えます。

特にこの肩甲骨〜背骨の動きが肝かと思います。

 

”引き足で太ももと上半身を近づけている”と書きましたが、これは突き詰めると”肋骨と骨盤を引き寄せる”と言い換えれらます。

この動きを担うのが腹斜筋と言う筋肉ですがこの筋肉は肩甲骨周りの筋肉と連結しています。

互いに影響しあうわけです。

なので肩甲骨周りの筋肉が硬く、リラックスできていないと腹斜筋も効きにくくなります。

 

上半身をあのようにウネウネ動かしている背景にはこのように、肩周りがしっかりリラックスしている状況が必要になります。

2.体重を載せるためにも肩周りの力を抜くように

よくダンシングの指導で言われるのが”体重をペダルに落としましょう”と言う言葉ですが、

これをそのまま実践しようとするときに上半身の力が抜けていないと見かけは体重を乗せていても脚の筋力に頼った動きになりがちです。

体重を載せよう載せようとするあまりハンドルを強く握りこんでしまい、結果肩周りまでガチガチになってしまうのです。

まずはロードバイクに乗ったまま立ち上がり、ハンドルにもペダルにも体重がかかっていない状態を作る練習をしてみると良いと思います。

 

3.コンタドールのダンシングが理に適っている理由

ここまでをまとめるとコンタドールは上半身から下半身にかけてリラックスした状態を作り、体全体でペダルを上下させているということが言えます。

 

ざっくりと言えば脚以外の筋肉もしっかり使えているということです。

 

同じパワーを伝えるときに脚の筋肉だけで伝えるのと、他の筋肉も動員するの、どっちが長持ちするかと言えば答えは明白かと思います。

 

 

運動パフォーマンスにおいては本来、1つの関節のみを使うのではなく、全身をくまなく連動させることが求めれらます。

そこに繋げるために、まずは骨盤と連結した可動性の広い関節である股関節を使う感覚を覚えることが第一歩になるわけです。

股関節で回すことを覚えると徐々に体幹の意識もしやすくなってくると思います。

ここから全身に波及させるときに胸や肩周りの柔軟性も重要になってきます。

4.そして重要なのは腸腰筋

腸腰筋とは股関節を曲げたり背中を前に倒したりする筋肉です。

特にこのうちの大腰筋は、腰椎と股関節を結ぶ体の支柱とも言える大切な筋肉です。

太ももを持ち上げるのに合わせて腰椎も引き足側に寄せられていきます。先ほどの話ですね。

 

骨盤が芯から支えられていることで腹筋群も骨盤をコントロールようにしっかりと効いてきます。

 

ハンドルに体重を載せず肩周りをリラックスした状態で、

この腸腰筋が効いてくると、骨盤と大腿骨を体の芯で繋いでいるため骨盤も固定されず、結果腹筋も力を発揮しやすくなるわけです。

体幹と脚を直接繋げる、唯一の筋肉です。

 

まとめ

①コンタドールのダンシングは”引き足で体を寄せる”ダンシングである

②肩〜背骨がリラックスした状態を作ることでコンタドールのように全身のしなるダンシングにつながる

③その状態を作るために、体を根っこから支える腸腰筋が鍵を握る。

 

読んでいただきありがとうございます!

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