【ペダリングのリズムがおかしいと感じたときの対策】
ライド中、「なんだかペダリングがぎこちない」「リズムが合っていない気がする」と感じたことはありませんか?
その違和感、実は体の左右差やポジションのわずかなズレが原因になっていることが少なくありません。
今回は、そんなペダリングのリズムに違和感を感じたときに試したい原因分析と対策を、サイクリスト目線でわかりやすく解説します!
目次
1. ペダリングのリズムが崩れる原因とは?
ペダリングのリズムが「おかしい」と感じる理由には、以下のようなものがあります。
✅左右の脚の動きや力のかけ方に差がある
✅骨盤や上半身がうまく安定していない
✅サドルやクリートの位置が微妙にズレている
✅ケイデンスの変化に神経系が対応できていない
こうした要因が絡み合うことで、ペダリングの動きが「ガクガク」したり、「引っかかり」を感じたりするようになります。
特にロングライドやヒルクライムの後半で現れやすく、疲労とともにフォームの乱れが増幅されることも。
2. まずは「原因」を見つけることが最優先
違和感の原因が分からないまま乗り続けてしまうと、効率の低下だけでなく、腰痛や膝痛といった怪我につながる可能性もあります。
原因を探るためにまず試してほしいのが以下の3つです。
①ペダリング動画を撮影する
スマホで練習の様子を真横から撮影し、左右の脚の動きや骨盤の動きに注目します。
(もし公道で撮る場合は車に注意して撮影してください)
膝が外にぶれていないか、骨盤が左右に揺れていないかを確認しましょう。
②パワーメーターの左右バランスを見る
左右の出力比率(例:48%:52%など)をチェック。
数%の差であれば問題ありませんが、10%以上差がある場合は要注意。
弱い側の脚に負担がかかっていないか確認しましょう。
③ストレッチやスクワットで左右差を確認
ランジや片脚スクワットをやってみて、左右で動きやすさや安定感に差がないかを感じてみてください。
もし一方だけ不安定なら、筋力や柔軟性の偏りがある可能性があります。
3. ペダリングリズムを整える具体的なトレーニング
違和感の原因が見えてきたら、次は対策です。
以下のトレーニングや習慣を取り入れてみてください。
①片脚ペダリング練習
弱い側を鍛えるのに効果的。
左右それぞれ1分ずつ交互に行い、滑らかな回転を意識しましょう。
ギアは軽め、回しやすいケイデンスで。
②SFR
40~60rpm、FTPの60~90%、しっかりと力を込めながらペダリングするようにしましょう。
1回3分から5分を3セット程実践してみてください。
③高回転ドリル
100rpm以上でのペダリングを短時間行うことで、神経系の動きを鍛えられます。
週に2〜3回、10〜15分を目安に取り入れてみてください。
④骨盤・体幹トレーニング
ブレのないペダリングには骨盤の安定が不可欠。
プランクやヒップリフト、片脚バランストレーニングなどで土台を強化しましょう。
4. バイクのポジションを見直す
意外と見落とされがちなのがバイクのセッティング。
以下のポイントをチェックしましょう。
①サドルの高さと前後位置
数ミリの違いでもリズムに影響します。
②クリート位置
左右差や角度のズレに注意。靴のソールの硬さの違いでも影響が出る場合があります。
③サドルの傾き
前下がりすぎていないかチェック。
坐骨がしっかり支えられていないと骨盤がブレやすくなります。
市販のフィッティングツールやアプリでもある程度の確認は可能ですが、不安がある方はプロのバイクフィッターに相談するのがベストです。
5.まとめ
ペダリングのリズムに違和感を感じたら、まずは身体・フォーム・機材の3方向から原因を探ってみましょう。
動画での確認や左右出力のチェック、トレーニングやポジションの見直しを通じて、確実に改善していくことができます。
「なんか変だな」と感じたときこそ、成長のチャンス。
違和感にしっかり向き合い、理想のスムーズペダリングを目指していきましょう!
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