【VO2maxトレーニング一日どのくらいの時間すればいい?】
VO2maxトレーニング最大のメリットは、最大酸素摂取量の向上により心肺機能や持久力を効率的に強化できる点です。
短時間の高強度運動で筋肉の酸素利用能力を高め、パフォーマンスを大幅に向上させます。
また、脂肪燃焼効率や運動後の回復力も向上し、総合的なフィットネス向上に貢献します。
正しい時間で無理のない範囲でトレーニングすることをおすすめします!
目次
1.結論
VO2maxトレーニングは一日の中でレストの時間も含め約20〜40分間の高強度インターバルを行うのが一般的な推奨です(Midgley, A. W., McNaughton, L. R., & Wilkinson, M. (2006))。
質の高いトレーニングを短時間で行うことで、効率よく最大酸素摂取量(VO2max)を向上させることができます。
ただし、頻度や負荷の調整が重要で、過剰なトレーニングはオーバートレーニングのリスクを高めるため、適切な計画が必要です。
2.理由
VO2maxトレーニングは高強度で行う必要があるため、長時間続けることが現実的ではありません。
VO2maxは心肺機能、筋肉の酸素利用効率、そして全身の持久力を向上させる鍵となりますが、その効果を得るためには高強度で心拍数を最大心拍数の90〜95%付近まで引き上げる必要があります。
このような高負荷の運動は、体に大きなストレスを与えるため、1回のトレーニングでの持続時間は短時間に設定し、質を高めることが重要です。
科学的研究では、1回のVO2maxトレーニングの時間を約20〜40分以内に抑えることで効果的にパフォーマンスを向上させられることが分かっています。
3.具体的な練習方法
①クラシックインターバル(4分間×5セット)
内容: 最大酸素摂取量の90〜95%で4分間の運動を行い、その後2〜3分間の軽いペースで回復。これを5セット繰り返します。
時間配分: ワーク時間(4分×5セット=20分)、回復時間(2分×5=10分)で合計30分。
目的: 短時間で心肺能力を限界まで引き上げ、VO2maxを効率よく刺激。
②30秒×30秒インターバル
内容: 高強度で30秒全力(RPE9〜10)でペダルを回し、30秒間軽く流すペースで回復。このセットを15〜20分間繰り返します。
時間配分: 高負荷時間と回復時間を合わせて20〜30分程度。
目的: 持続的に高強度をキープすることで、VO2maxだけでなくスプリント能力も向上。
③ヒルリピート(坂道反復)
内容: 3〜5分間の坂道を全力で登り、その後はゆっくりとしたペースで坂を下る。
これを4〜6回繰り返します。
時間配分: 20〜40分間のトータルで設定可能。
目的: 筋力と心肺機能を同時に向上させる。
これらの例では、短時間のトレーニングであっても高い効果を発揮できることがポイントです。
注意点
トレーニングの頻度: VO2maxトレーニングは週に2〜3回が理想的です。
それ以上行うと疲労が蓄積し、逆効果になる可能性があります。
高強度トレーニングではウォームアップとクールダウンがとても重要な時間になります。
これに10〜15分を加えることで、全体のトレーニング時間は1時間程度になります。
適応期間: 初心者の場合、まずは低強度のトレーニングで基礎体力を作ってから徐々にVO2maxトレーニングを取り入れることをおすすめします。
4.まとめ
VO2maxトレーニングは短時間・高効率が鍵です。
1日の中で20〜40分間の高強度インターバルトレーニングを行うことで、最大酸素摂取量を効果的に向上させることができます。
計画的に頻度や負荷を調整し、トレーニングの質を高めることで、オーバートレーニングを防ぎながら最適な成果を得られるでしょう。
ぜひ、日々のトレーニングに取り入れて、目標達成に向けたパフォーマンスアップを目指してください!
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