【ロングライドで最後までペースを維持する5つのコツ】
ロングライドを走るとき、「前半は調子よく走れたのに、後半バテてペースダウンしてしまった」という経験はありませんか?
長時間のライドでは、ただ体力があるだけでは最後まで走りきることはできません。
実は、ペース配分・補給・メンタルの整え方といった「戦略」が大きなカギを握っています。
今回はロングライドを最後まで快適に走り切るための5つのコツをご紹介します。
上級者サイクリストも初心者も、ぜひ参考にしてみてください!
目次
1. ペース感覚を身につける
ロングライドで最も大切なのが、自分に合った「ちょうどいいペース」を知ることです。
序盤に脚が元気だからといって飛ばしてしまうと、後半でガクッと失速する原因になります。
理想は「息が少し上がるけれど、会話はできる」くらいの強度。
スピードメーターばかりを見るのではなく、呼吸のリズムや脚の疲労感に注意を向けることが大切です。
もし心拍計を使っているなら、最大心拍数の60〜70%あたりを目安に走ると、長時間の運動に適したゾーンを維持しやすくなります。
2. 補給は「お腹が空く前」に
ロングライドで突然脚が回らなくなる「ハンガーノック」は、誰にでも起こり得ます。
これは体内の糖質(グリコーゲン)が枯渇した状態で、回復には時間がかかります。
そうならないためには、「お腹が空いたと感じる前」にエネルギーを摂ることが重要。
30〜45分に一度を目安に、ジェルやバー、バナナなどをこまめに補給しましょう。
水分補給も同じく、喉が渇く前にこまめに。
ドリンクは、単なる水よりも、電解質や糖質が含まれたスポーツドリンクの方がベター。
暑い日は特に意識したいポイントです。
3. 登りで頑張りすぎない
ヒルクライムやアップダウンの多いコースでは、登りで頑張りすぎて後半に脚が残らない…というのはよくある話です。
登りは自然とスピードが落ちるので、「遅くなっているから頑張らなきゃ」と無理をしがち。
でもそれがペース崩壊のもとになります。
ポイントはギアを軽くして、ケイデンスを保ちながら淡々と登ること。
心拍数が上がりすぎないよう意識しながら、力を温存する走りが大切です。
逆に下りは、脚を休めたり補給をするチャンス。
安全第一でスピードを控えめにしつつ、リズムを整える時間として活用しましょう。
4. 前半に余裕を持ち、後半に力を残す
マラソンでも自転車でも、理想的な走り方のひとつが「ネガティブスプリット」と呼ばれる戦略。
これは、前半よりも後半の方が速く走るという考え方です。
最初から飛ばしてしまうと、終盤にバテるリスクが高まります。
ロングライドでは、前半は抑え気味に走って、後半にじわじわペースを上げるくらいがちょうど良いのです。
例えば100km走る場合、最初の50kmは「物足りないくらい」でOK。
そのぶん後半に余裕があれば、気持ちよく加速してゴールに向かうことができます。
5. メンタルの切り替えをうまく使う
距離が長くなると、どうしても「あとまだ〇kmもある…」という気持ちになりがちです。
そんなときは、ゴールを意識するよりも、
「次の休憩ポイントまで」
「あと10分だけ頑張ろう」
というように、目標を細かく分けると気持ちが楽になります。
コンビニや自販機、景色の良いポイントなどを目安に区切ると、ライドがグッと楽しくなります。
音楽を聴きながら走れる環境なら、テンポの良い曲で気分転換するのも一つの手です。
また、仲間と話しながら走ると、疲れがまぎれるというメリットもあります。
6.まとめ
ロングライドは体力だけでなく、走り方や考え方ひとつで、ずっと快適に走ることができます。
無理をせず、リズムよく、そして楽しみながら走る。それがペースを維持するいちばんのコツです。
今回ご紹介した5つのポイントは、どれもすぐに実践できる内容ばかり。
ぜひ次のライドから取り入れて、最後まで気持ちよくゴールを迎えてくださいね。
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