【春でも油断大敵!サイクリストのための熱中症対策】
春は気温も湿度も穏やかで走りやすい季節ですが、実はこの時期こそ熱中症に注意が必要です。
油断しがちな春先でも、しっかりと熱中症対策をすることで、安全で快適なライドを楽しんでください!
目次
1.なぜ春でも熱中症になるのか?
①身体が暑さに慣れていない
春は冬から気温が上がり始める時期ですが、私たちの身体はまだ暑さに対する準備ができていません。
特に3月〜5月の初旬は、寒暖差が激しいため、自律神経が乱れやすく、体温調節機能が追いつかないことがあります。
②気温が高くなくても発汗する
春の日差しは強く、ライド中の直射日光やウェアによって体温は徐々に上昇します。
特にヒルクライムなど負荷の高いライドでは、想像以上に発汗量が増えるため、知らず知らずのうちに体内の水分とミネラルが失われます。
③自覚症状が出にくい
夏場に比べ「暑さ」を感じにくいため、喉の渇きや体調不良のサインを見逃しがちです。
そのため、気づいた時にはすでに軽度の熱中症(熱疲労や熱けいれん)に陥っているケースも少なくありません。
④体が汗をかきなれていない
この時期はまだ汗腺がちゃんと働いていません。
夏場の汗と比べると塩分の多い汗が出やすくなっています。
2.春の熱中症対策
①こまめな水分補給
春でも最低30分〜1時間ごとに水分を補給しましょう。
気温が22度を超えるような時にライドをする際は1時間に500ml から 1 L ほどの水分をとるようにしましょう。
特に発汗量が多いライドでは、電解質(ナトリウム、カリウム、マグネシウム)も一緒に摂取することが重要です。
スポーツドリンクや、電解質タブレットを活用すると効果的です。
②服装の工夫
春はウェアの選択が難しい季節です。
走り出しは寒くても、走行中や日中は気温が上がります。
通気性の良いインナーやアームカバーを活用し、体温調整をしやすい服装を心がけましょう。
UVカットのウェアを選ぶと、直射日光からのダメージも軽減できます。
③走行時間とルートの工夫
日中の気温が高くなる前、午前中の早い時間に走るのがおすすめです。
また、休憩ポイントに日陰や水場があるルートを選ぶと安心です。
無理をせず、体調に合わせたペース配分も大切です。
④体調チェックとリカバリー
ライド前後に体調をチェックしましょう。
特に体重の変化は、水分の喪失量の目安になります。
ライド後に1〜2kg体重が減っていた場合は、脱水が進んでいる証拠です。
水分と電解質を十分に補給して、しっかりリカバリーを行いましょう。
尿の色を確認することにより脱水しているかどうかの確認にもなります。
3.まとめ
春でも熱中症は他人事ではありません。
身体が暑さに慣れていないこの季節こそ、意識的な熱中症対策が必要です。
こまめな水分補給、服装の工夫、走行時間の調整などを心がけて、安全で快適な春ライドを楽しみましょう。
“予防が最大の対策”です。
万が一、少しでも「おかしいな」と感じたら、無理をせず休息を取る勇気も大切です。
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