【自分を追いこむ練習で大事なこと】
目次
1.追い込みは「質と目的」が命
「とにかくキツくすれば強くなる」
――そう思っていませんか?
確かに、自分を追い込む練習は持久力や精神力を高める上でとても重要です。
ただし、無計画に苦しいだけの練習を積んでも、疲労がたまってパフォーマンスは落ち、最悪の場合ケガにつながることも。
本当に強くなるためには、「目的に合った追い込み」と「正しい質の確保」が欠かせません。
2.追い込むには「計画」と「回復」がセットで必要
トレーニングで強くなるメカニズムは、超回復と呼ばれるプロセスによって起こります。
強度の高い練習で身体にストレスを与えると、一時的にパフォーマンスは落ちます。
しかし、十分な回復をはさむことで、以前よりも強い身体へと進化するのです。
つまり、追い込むだけではダメ。
追い込む→回復する→強くなるという一連の流れがあって、初めてトレーニングが成果につながります。
さらに、練習の内容にも注意が必要です。
ただ「辛いから」という理由で高強度を選ぶのではなく、「何を鍛えるために追い込むのか?」という目的を持って練習を設計しましょう。
たとえば:
FTPを上げたいなら:95〜105%FTPのSSTやFTPインターバル
ヒルクライムで強くなりたいなら:VO2Maxインターバル(120%FTP前後)
レース後半に粘りたいなら:ファティーグドコンディションでのスプリントやテンポ走
こうした「目的別の追い込み」が、あなたを着実にレベルアップさせてくれます。
3.メニュー例
①30秒インターバル
30秒vo2max(FTPの110〜120%)のあと30秒レスト
これを10回を1セットで3セット行う
②4分インターバル
4分vo2maxのあと4分のレスト
これを5回行う
4.まとめ
キツイ練習は確かに必要です。
でも、「根性論」では続かないし、成果も出ません。
目的に合わせた負荷設定
週に1〜2回の頻度
十分なリカバリー
客観的な数値による管理
この4つを意識して取り組めば、追い込みは「苦しいだけのもの」から「成果の出る武器」になります。
追い込む練習は、計画性と回復のセットが大事。
「何を鍛えるのか?」という目的を明確にし、週1~2回を限度に質の高い負荷をかけましょう。
無理せず続けることで、確実にレベルアップが見えてきます。
あなたも、「ちゃんと成果につながる追い込み練習」を始めてみませんか?
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