【朝練と夜練それぞれの特徴】
ロードバイクのトレーニングをする際、「朝練と夜練、どちらが効果的なのか?」という疑問を持つ人は多いでしょう。
結論から言うと、それぞれにメリット・デメリットがあり、目的やライフスタイルに応じて選ぶのがベストです。
ですが、今回はそれぞれどんな効果が高いかを解説していきます!
目次
1. 朝練のメリット
①脂肪燃焼効果が高い
朝は体内の糖質(グリコーゲン)レベルが低いため、エネルギー源として脂肪を利用しやすくなります。
研究によると、空腹状態での運動は脂肪の燃焼を促し、体脂肪を減らすのに有効とされています(Achten & Jeukendrup, 2004)。
② 体内リズム(サーカディアンリズム)の活性化
朝に運動することで、体内時計が整い、1日のリズムが安定します。
特に、朝日を浴びながらトレーニングをすることでセロトニンが分泌され、気分の向上や集中力アップにもつながります。
③ 仕事や家庭の影響を受けにくい
朝練は、仕事や家族の予定に左右されるリスクが低いのが大きなメリット。
夜になると急な用事が入ったり、疲れが溜まったりしてトレーニングを後回しにしがちですが、朝なら確実に時間を確保しやすいです。
2.朝練のデメリット
① パフォーマンスが低くなりやすい
朝は体温が低く、筋肉や関節の柔軟性も十分ではありません。
そのため、高強度のトレーニングをする場合は、入念なウォームアップが必要です。
研究では、午後や夕方の方が筋力や持久力のパフォーマンスが高くなる傾向があることが示されています(Chtourou & Souissi, 2012)。
② 睡眠不足の影響を受けやすい
早朝に練習するためには、十分な睡眠を取ることが重要です。
睡眠時間が短いと、リカバリー不足になり、トレーニングの質が低下する可能性があります。
特に40代のサイクリストは回復力が若い頃よりも低下するため、睡眠の質を重視することが大切です。
3. 夜練のメリット
① 高強度のトレーニングに適している
午後から夜にかけては体温が上昇し、筋肉の柔軟性や神経伝達が最適な状態になります。
実際に、多くの研究で「運動パフォーマンスは夕方の方が高くなる」と報告されています(Chtourou & Souissi, 2012)。
スプリント練習やインターバル、FTP向上を狙うワークアウトには夜練が向いています。
② ストレス解消とリラックス効果
仕事のストレスを発散し、気分をリフレッシュするのに夜の運動は最適です。
また、適度な運動は副交感神経を刺激し、睡眠の質を向上させる可能性があります。
ただし、高強度の運動を寝る直前に行うと交感神経が活性化し、逆に眠りが浅くなることもあるため注意が必要です。
③ 食事によるエネルギー補給ができる
朝は空腹の状態で走ることが多いですが、夜練は食事のタイミングにもよりますが、夕食後にトレーニングができます。
これにより、筋肉のエネルギー供給がスムーズになり、高い強度のトレーニングでもパフォーマンスを維持しやすくなります。
4.夜練のデメリット
① 仕事や家庭の影響を受けやすい
夜は予期せぬ残業や家庭の用事が入り、練習時間を確保できないことが多々あります。
継続的なトレーニングを行う上で、この不確実性はデメリットとなります。
② 交通リスクが高い
夜間の外ライドは視界が悪くなり、車や歩行者との事故リスクが高まります。
特に郊外や市街地では、夜間の走行には十分な注意が必要です。
③ 寝る直前の運動は睡眠の質に影響する
激しい運動を寝る直前に行うと、交感神経が活性化して寝つきが悪くなることがあります。
夜練をするなら、寝る2〜3時間前までに終えるのが理想的です。
5. 一挙両得!ハイブリッド練の導入のすすめ
「朝練+夜練」のハイブリッド型もおすすめです。
朝は低強度の練習、夜は高強度のインターバルを行うことにより、脂肪燃焼とFTP向上を同時に出来ます。
注意点とては、身体への負担もその分増えるので、適度に休日を設けることも必要です。
6. まとめ
朝練と夜練、どちらが効果的かは一概には言えませんが、目的に応じて使い分けるのがベストです。
脂肪燃焼を目的とする方、忙しい方、睡眠の質を優先する方は朝練。
高強度トレーニングを中心に練習したい方は夜練。
夜練で気をつけることは睡眠の質の悪化ですが、夜練と寝る時間を開けるようにすれば問題ありません。
たとえば、平日は夜練で強度の高いトレーニング、週末は朝練で長距離ライドといった組み合わせも有効です。
結局のところ、一番大切なのは「継続できること」。
自分の生活リズムや目標に合った練習時間を見つけて、無理なくトレーニングを続けていきましょう! 🚴♂️
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