【やばい千切れそう、、。そんなときのメンタルの脱却】
集団から千切れそう、、。
そんなときのメンタル
ロードレースや集団走行の場面で、多くの人が一度は経験するのが「集団から千切れそうになる瞬間」ではないでしょうか。
前を行く選手たちの背中がじわじわと遠ざかり、脚は限界に近づき、息は上がり、心拍数も上がってくる。
物理的な距離だけじゃなく、精神的にも「置いていかれてしまうかもしれない」という焦りが、じわじわと心にのしかかってきます。
今回は、そんな極限状態のときに、どうメンタルを保ち、どう立て直していくかについて考えてみたいと思います。
なぜ「千切れる」のがこんなにも辛いのか
集団から千切れるのは、単なる体力の問題ではありません。
むしろ精神的な部分が大きく影響しています。
「自分は弱いのかも」「役に立ててないのかも」「置いていかれた」といった感情が、自分自身を追い込んでしまうんですね。
しかも、そう感じることで集中力が切れ、脚が回らなくなり、ますます差が開いてしまうという悪循環に陥ってしまいやすくなります。
目次
1.「千切れそう」なとき、どうすればいい?
①自分のリズムを思い出す
大切なのは、「今の自分にできる最大限の走り」をすることです。
集団についていこうと無理をしすぎると、逆に潰れてしまうこともあります。
まずは深呼吸して、リズムを整えましょう。そして、自分のペースにいったん戻してみてください。
そのほうが結果的に回復できたり、あとから集団に追いつける可能性もあります。
②「今は途中」だと思い出す
千切れそうになったとき、それを“失敗”のように感じてしまうことがあります。
でも、レースはまだ終わっていません。
むしろ、ここからどれだけ粘れるかが、自分の価値を決めることもあります。
たとえ一度離れてしまっても、後ろの集団と合流して体力を温存したり、後半に巻き返す展開だってあるわけです。
「今はまだ途中」と思い直すだけでも、心の余裕が生まれてきます。
2.メンタルも「筋トレ」
メンタルは筋肉と同じで、負荷をかけることで鍛えられます。
千切れそうな状況は、まさに“重り”のようなものです。
「もう無理だ」と思ったとき、「これは自分が強くなるチャンスだ」と言い換えてみてください。
たとえ千切れてしまったとしても、最後まで諦めずに走り切る。
その経験が、必ず次につながります。
3.自分を責めすぎないで、仲間を信じよう
千切れることは、決してダメなことではありません。
どんなに強い選手でも、そういう場面は経験しています。
それに、自分が千切れたことで「迷惑をかけたかも」と思ってしまうかもしれませんが、仲間やチームはちゃんと見ています。
結果よりも、「どれだけ頑張ったか」「どれだけ全力を出したか」を大切にしてくれるものです。
落ち込むよりも、「次はどう走るか」を考えたほうが、きっと前に進めます。
4.まとめ
人と比べてしまうと、どうしても苦しくなる瞬間はあります。
でも、本当に大事なのは「昨日の自分より前に進めているかどうか」だと思います。
集団にいても、ひとりで走っていても、その時間をどう意味あるものにできるかは、自分次第です。
千切れそうになりながらも、あきらめずにペダルを踏んでいる。
それだけで、十分に価値があります。
どうか自信を持って、次のひと踏みを大切にしてください!
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